教習所で教習中の右折レーン前の導流帯( ゼブラゾーン )の通行可能について
2024/01/24
近年、都市部の交通渋滞が深刻化しており、交通安全対策の一環として、教習所業界でも様々な取り組みが行われています。その中でも初心者が疑問に思うことの一つとして、教習所で教習中の右折レーン前の導流帯( ゼブラゾーン )の通行可能についてです。多く見かけるとこととしては、右折レーンが始まる前に描いているシマシマ模様のゼブラゾーンというところです。初心者は一見安全地帯と間違えて入ってはいけないところと思う方もいます。教習中には入らないように教えられますが、多くの一般車がその中を通過しています。また、免許を取得してから長い方でも、自分の走る道にゼブラゾーンがない場合は確信がない方も多いと思います。本稿では、教習での右折レーン前のゼブラゾーン内の通行可能性について詳しく解説します。
目次
教習所における右折レーン前のゼブラゾーンの侵入は?
教習所での運転において、特に初心者の方が混乱してしまうのが、右折レーン前のゼブラゾーンです。導流帯ともいいます。ここは、車の通行を安全で円滑に誘導するために、車が通らないようにしている部分です。そのため教習中は基本的にはその中を通行しないように教習しています。基本的といったのはそこを通過してもいい時もあるからです。しかし、通常はゼブラゾーンを走らないように指導しています。それでは何故、他の車はゼブラゾーンを走っているのか、危険ではないのか、事故になった時にどちらが悪いのかについては、後ほど述べたいと思います。
右折レーンに入る前のゼブラゾーンの通行は交通違反か?
教習所に通う学生達が気になることの一つに、ゼブラゾーンの通行可能性が挙げられます。教習所ではそこを通るなと教えられます。また免許センターの技能試験ではゼブラゾーンを踏んだとして、試験中止になった方もいます。それでは、何故あれほど多くの車がゼブラゾーンを走っているかは、それが道路交通法で禁止されていないからです。安全地帯や立入禁止区域は除きます。通常のゼブラゾーンは入ってもいいのです。それでは何故、教習ではダメというのかは、本来の目的が安全かつ円滑に車を走らせるために設けられているからです。少し矛盾すると考える人もいるかもしれません。本来安全に作られているはずなのに入る車と入らない車がいれば、余計に危険になると考えるかもしれません。しかし、教習では侵入してはいけません。そして、右折レーンに入る時は右後方からゼブラゾーンを通過する車がいないかをミラーと目視で確認しなければなりません。自分が教習で教えられた道を走ったからといって、他の車に接触してもいいわけではありません。また、事故をした時の割合は0%にはなりません。道路交通法ではゼブラゾーンが走行禁止になっていないため、基本的にはどちらも過失になります。
教習所生徒にとって、ゼブラゾーンの右折レーンは悩みの種?
教習所生徒にとって、右折時のゼブラゾーンは悩みの種となることがあります。なぜなら、右折前にゼブラゾーンを走らないようにしていると、右後方からゼブラゾーンを走る車に追い越され、自分が右折レーンに入れなくなったり、恐怖心を持ったりする方もいます。特に渋滞中や早い車両が多く走る交差点手前では緊張する方も多いと思います。そのために、生徒にとっては、どのタイミングで右折レーンに進入し、どのように速度を調整していく必要があるかを学ぶ必要があります。 さらに、右折レーンを走行中に信号機を見ておくことも求められます。それだけではなく、歩行者や対向車、そして自分の車をどこを走らせて右折するかをいくつも考えながら走らせます。いきなりこのような複雑な交差点を走る前にもう少し単純な右折から練習する必要があります。十分に慣れてきてから少しずつ複雑な交差点を走るようにします。そうやって教習所の役割は、生徒たちに適切な技術を身につけることで、安全なドライブを提供することです。
教習におけるゼブラゾーンの侵入
教習所におけるゼブラゾーンは基本的には入ってはいけないと前述しました。それではどういう時なら入っていいかを伝えます。それは右折レーンが対抗直進車がいるため詰まっていてゼブラゾーンに入らなければ、右折レーンの手前の直進レーンで止まってしまい、後続車が直進できないと判断できる場合です。その場合は、教習中であってもゼブラソーンに入って直進レーンを開けておきます。そうすることで円滑になります。その際も、他の車が右折レーンに入ってこないように注意をしながら進行しましょう。